北韓の張成沢氏の処刑をきっかけに、北韓の動向が注目されるなか、北韓では27日、水産部門の活性化を目指して、漁業で模範を示した貢献者などを集めた会議が初めて開かれたもようです。
これは、北韓の朝鮮中央通信が26日に伝えたものです。
それによりますと、「人民軍水産部門熱誠者会議」と名づけた会合には、崔竜海（チェ・リョンヘ）朝鮮人民軍総政治局長や張正男（チャン・ジョンナム）人民武力部長など軍の関係者や漁業で模範を示した労働者らが出席し金正恩（キム･ジョンウン）第一書記が掲げる水産業活性化に向けた決意を確認し合いました。
今回の会議は、張成沢（チャン・ソンテク）氏が、漁業に関わる利権事業をめぐる軍部との対立で粛清されたとの見方がある中で開かれて注目を集めましたが、張成沢氏についての言及はありませんでした。
一方、北韓では、金正恩第一書記の軍最高司令官就任から今月30日で2年となるのに合わせて、北韓のメディアは、労働者や女性、学生など各界各層で、就任2周年を祝う催しが本格的に始まったと伝えています。
今年の記念行事は、一人支配体制の強化に焦点を当てて行われるものとみられています。