北韓が先月31日に、東部の元山(ウォンサン)郊外にオープンした馬息嶺(マシンニョン)スキー場に、ヨーロッパ製の高価な設備が設置されていることがわかり、対北韓制裁の実効性に疑問の声が上がっています。
これはアメリカの自由アジア放送が、北韓専門ネットメディア「NKニュース」の関係者の話を引用して3日伝えたものです。
それによりますと、北韓メディアが公開した馬息嶺スキー場の写真と映像にスウェーデンやイタリア、ドイツ、カナダの企業の雪上車や除雪機などが写っていたということです。
これらの設備は、国連によって北韓への輸出が禁じられている「ぜいたく品」に当たり、東アジアや中国の仲介人を通じて北韓に送られたものと見られています。
北韓が2006年に1回目の核実験を実施して以来、国連安全保障理事会は北韓に対するぜいたく品の輸出禁止を盛り込んだ対北韓制裁決議を採択しています。