カンボジアの首都プノンペンで、賃金の引き上げを求めてストライキを行っていた縫製工場の労働者に警官隊が発砲し、労働者5人が死亡したため、カンボジア駐在の韓国大使館は3日、カンボジア政府に憂慮の念を表明し、現地に進出している韓国の工場の従業員に対して安全を保障するよう求めました。
カンボジアでは最近、最低賃金の引き上げを求める労働者のストライキが相次ぎ、3日には、ストライキをしていた縫製工場の労働者に向けて警官隊が発砲し、5人が死亡し20人あまりがけがしました。
このうち韓国人が経営している縫製工場の労働者たちも一部ストライキに参加していたことから、現地の韓国大使館は注意を呼びかけるとともに、カンボジア政府に書簡を送り、韓国の工場の従業員に対して安全を保障するよう求めました。
カンボジアでは、およそ50万人が縫製産業で働いているとされており、韓国の工場も50社あまりが進出しています。