軍縮に関連するアメリカの非政府組織「核脅威イニシアチブ」は8日、北韓を核保有国に分類するとともに、北韓の核物質安全指数は最下位だとする報告書をまとめました。
これは、アメリカのニューヨークタイムズが8日に伝えたものです。
それによりますと、核脅威イニシアチブは、報告書のなかで、北韓を、アメリカ、中国、フランス、インド、イスラエル、パキスタン、ロシア、イギリスとともに核保有国に分類しています。
これは、北韓を核保有国として認めないとするアメリカ政府の認識とはずれたものになっています。
また、報告書では、核兵器の製造に使うことができる核物質について、▼数量と施設▼安全と統制手段▼国際的基準▼国内での管理と能力などをもとに「核物質安全指数」を算出していますが、北韓は100点満点の30点で、核物質1キログラム以上を保有する25か国のうち最下位となりました。
核脅威イニシアチブは、国際社会から隔絶した北韓では、当局が核物質を適切に管理しているかどうかを把握するのが難しく、北韓当局が発表する資料も信頼できないと指摘しています。