北韓の国防委員会が16日発表した「韓国当局に送る重大提案」について、北韓は18日、「われわれが先に実行に移す」とする意向を示し、韓国政府もこれに相応する措置をとるよう求めました。
北韓労働党の機関紙「労働新聞」は、18日付けの新聞で、「対決の悪循環を終わらせるための実践的提案」というタイトルの記事を載せ、「今回の重大提案を実現する意志は確固不動で、われわれが先に実行に移す」としています。
しかし具体的な実行方法については明らかにしていません。
労働新聞は「北韓の重大提案が実現すれば、閉ざされた南北関係の扉が大きく開き、双方の関心事も順調に解決していくだろう」としています。
北韓の国防委員会は16日、朝鮮中央通信を通じて、「韓国当局に送る重大提案」を発表し、「1月30日からの旧正月ソルナルを契機に、互いを刺激し、非難中傷するすべての行為を全面的に中止する措置を取ることを正式に提案する」と呼びかけるとともに、「すべての軍事的敵対行為を全面中止する措置を取ることを提案する」として、韓国に対し、2月下旬から始まる韓米合同軍事演習を中止するよう改めて求めました。
これに対して韓国政府は、17日、「北韓が事実をわい曲して身勝手な主張を続け、韓国の世論を惑わせようとしていることを極めて遺憾に思う」と述べ、北韓の提案を事実上拒否する姿勢を示しています。