韓国では、南西部の全羅北道のアヒルの飼育農家で17日、高病原性鳥インフルエンザウイルスのH5N8型が検出され、拡散を防止するための予防活動が続くなかで、周辺の貯水池で大量死した野生の鳥類からも同じウイルスが検出されました。
農林水産食品部が20日に発表したところによりますと、H5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが新たに検出されたのは、17日にH5N8型のウイルスが見つかったアヒルの飼育農家に近い貯水池で、大量に死んでいた野生の鳥類です。
この貯水池は、毎年10万羽以上の渡り鳥が飛来するところで、周辺には鶏やアヒルを飼育する農家が多数あるということです。
農林水産食品部は、渡り鳥がH5N8型ウイルスを媒介した可能性が高いとみていて、全羅北道の渡り鳥の飛来地への人の立ち入りを制限するとともに、全国の渡り鳥飛来地については消毒などの予防活動を強化することにしています。