北韓の核開発問題について話し合う6か国協議が中断されたままの中で、北韓は、ロシアに対して、前提条件なしに6か国協議を再開する準備ができたとの意向を伝えてきたということです。
これは、ロシアのラブロフ外相が、21日の記者会見で明らかにしたものです。
この中で、ラブロフ外相は、「北韓指導部が前提条件なしで6か国協議を再開する準備ができたとの意向を伝えてきた」と述べるとともに、「6か国協議の関係国は、まずは北韓が信頼できる措置を取るべきだとの立場である」と強調し、早期再開には懐疑的な姿勢を示唆しました。
また、ラブロフ外相は、「ロシアとしては、6か国協議で重要な役割を担っている中国とともに、協議再開に向けた合意を導き出すために努力している」と強調しました。
さらに、「北韓の核問題が、アメリカによる韓半島周辺地域でのミサイル防衛網構築の口実になってはならない。ロシアは、アメリカがこの地域に航空母艦や戦略爆撃機を配備するなど、軍事力を強化することは望まない」と述べ、「アメリカのミサイル防衛網構築は、ロシアとアメリカの協力関係拡大の最大の障害になっている」との考えを示しました。