5年以上中断したままになっている、北韓の核問題を話し合う6か国協議について、 北韓の国連大使が、24日、「北韓はいつでも積極的に応じる姿勢が整っている」と述べ、6か国協議の再開に積極的な姿勢を示しました。
これは、北韓のシン・ソンホ国連大使が24日、ニューヨーク国連本部で演説をしたあと、記者団に対して述べたものです。
このなかで、シン大使は、「われわれは、6か国協議の再開について、随分前から積極的に応じる意思を表明してきた。いつでも応じる姿勢が整っている」と述べ、6か国協議の再開に積極的な姿勢を改めて示しました。
そのうえで、シン大使は、6か国協議の再開の時期について、「反対する側の国にかかっている」と述べ、韓国とアメリカが前提条件を掲げて、事実上、6か国協議の再開に反対していると強調しました。
シン大使は、これに先立って行われた演説の中で、北韓が先週16日に発表した、南北の間で相互に刺激し、非難中傷する行為を全面的に中止することを盛り込んだ「韓国当局に送る重大提案」について説明しました。
説明では、「この提案が韓国との窓口である祖国平和統一委員会ではなく、
国家最高機関である国防委員会によって行なわれたことに重要な意味がある」と強調し、 韓国に対して柔軟な姿勢を求めるとともに、2月末に予定されている韓米合同軍事演習を中止するよう求めました。
また北韓の朝鮮中央通信は24日、北韓がこの「韓国当局に送る重大提案」を公式文書として国連の安保理に提出したと伝ええています。