2008年以降中断したままになっている、北韓の核問題をめぐる6か国協議について、中国の王毅外相は、「早急に再開すべきだ」とする考えを示しました。
これは、中国外交部がスイスのダボスで行なわれた王毅外相の会見内容をホームページに掲載して明らかにしたものです。
このなかで、王毅外相は、「中国は、韓半島の非核化のプロセスを揺ぎ無く推進し、韓半島の平和と安定を守っていく。今必要なのは、これに必要な条件を整えていくことだ」と述べました。
そのうえで、王毅外相は、「6か国協議を通じて、一方では韓半島の非核化を、もう一方では北韓の正当な安全保障をめぐる関心事を解決していくべきだ」と強調しました。
王毅外相が、6か国協議のテーマとして、韓半島の非核化と並行して、北韓の正当な安全保障をめぐる関心事をあげて強調したのは、現在の休戦体制を平和体制に転換することを求めている北韓の立場を考慮したものと受け止められています。