アメリカのオバマ大統領が4月にアジアを訪れることが決まりましたが、その際に日本と合わせて韓国も訪問すべきだとする論文を、アーミテージ元国務副長官らがアメリカの有力紙に共同で寄稿しました。
日刊紙ワシントンポストが1月31日付けで伝えたところによりますと、オバマ大統領の4月のアジア歴訪の具体的日程は、まだ発表されていないものの、日本、フィリピン、マレーシアの3か国が有力視されています。
これについて、アメリカのアーミテージ元国務副長官や、マイケル・グリーン元国家安全保障会議アジア上級部長、ビクター・チャ元国家安全保障会議アジア部長が共同で論文を寄稿し、「東京とマニラは訪れるのに、同じ主要同盟国である韓国に立ち寄らないことは、韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領を困惑させる。東京とソウルの関係がいかにとげとげしいかを考えれば、なおさらのことだ」と強調しました。
この論文は「韓国と日本の複雑な歴史問題を仲裁することは勧めない。しかし今回の訪問は、両国指導者の目を未来に向けさせる理想的な機会になる」と指摘しています。