韓国では、毒性の強い高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N8型ウイルスの感染拡大が懸念されていますが、2003年と2006年にやはり毒性の強いH5N1型ウイルスが確認された際、ウイルスの鳥から人への感染があったことがわかりました。
2000年以降、東南アジアの一部や中国などで流行した、毒性の強い高病原性鳥インフルエンザH5N1型ウイルスについては、韓国でも繰り返し確認されていて、今回は新しいH5N8型のウイルスによる感染の拡大が懸念されています。
疾病管理本部が4日、明らかにしたところによりますと、このH5N1型ウイルスの感染が韓国で確認された2003年と2006年には、感染した鶏やアヒルの処分を行った人たちのうち、10人からH5N1型の鳥インフルエンザウイルスの抗体が見つかったということです。
血液中から特定のウイルスの抗体が見つかったのは、過去にそのウイルスに感染したことを意味しますが、この10人に症状は現れず、疾病管理本部では、世界保健機関の基準にしたがって、患者として分類せずに、人への感染はなかったと発表していたということです。
今回のH5N8型ウイルスについては、これまで人に感染したケースはないということです。