南北離散家族の再会事業が今月20日から実施されることになったのを受けて、韓国戦争に参戦したアメリカ下院議員4人が、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)第一書記に宛てて書簡を送り、韓国系アメリカ人の離散家族も北韓にいる家族に再会できるようにしてほしいと訴えました。
書簡を送ったのは、民主党のラングル議員ら、韓国戦争に参戦した下院議員4人です。
4人は、書簡の中で、金正恩第一書記が南北離散家族の再会を受け入れたことに賛辞を送ったうえで、「韓国系アメリカ人の離散家族は10万人に上っている。彼らが亡くなる前に北韓にいる家族に会えるよう、道を開いてほしい」と訴えています。
また、書簡では、北韓が抑留していたアメリカ人のメリル・ニューマンさんを解放したことを評価するとともに、1年以上も北韓に抑留されている韓国系アメリカ人のケネス・ベ氏についても、早急に解放するよう訴えています。
書簡は、5日にニューヨークの北韓国連代表部を通じて金第一書記に伝えられたということで、南北離散家族の再会が、米朝間の接触にもつながるかどうか、関心を集めています。
一方、アメリカ政府は5日、南北が離散家族再会に合意したことについて、「アメリカは、南北関係の改善を支持しており、離散家族の再会は関係改善の良き事例となる」として、歓迎の意を表明しました。