おととし11月に観光目的で北韓入りして拘束され、15年の労働教化刑を言い渡された韓国系アメリカ人男性、ケネス・ペ氏(46)の解放に向けて、アメリカ国務省のロバート・キング人権担当特使が、早ければ週明け10日にも北韓を訪れる予定であることがわかりました。
これは、朝鮮総連=在日本朝鮮人総連合会の機関紙「朝鮮新報」が、7日に伝えたケネス・ペ氏との単独インタビューの中で、明らかになったものです。
このなかで、ケネス・ペ氏は、平壌(ピョンヤン)駐在スウェーデン大使館の2等書記官から直接聞いた話として、「ロバート・キング人権担当特使が早ければ週明け10日、遅くとも今月中に北韓を訪問し、私と面会することになっている」と述べています。
また、ケネス・ペ氏は、「アメリカ政府が当初、 黒人人権運動家のジェシー・ジャクソン牧師の派遣を北韓当局に伝えたものの、北韓はキング特使の訪問を許可したという話を聞いた」と述べました。
これについて、アメリカ国務省のサキ報道官は8日、「キング特使の北韓訪問について、かなり前から北韓側に提案している」と述べるにとどまり、それ以上の詳しいことについては言及するのを避けています。