アメリカのキング北韓人権担当特使の北韓訪問について、北韓が受け入れを撤回していたことがわかりました。
これは、アメリカ国務省が9日に明らかにしたものです。
北韓は、最近、北韓に拘束されている韓国系アメリカ人男性の扱いをめぐって、キング特使の北韓訪問を受け入れる意向を示し、キング特使は週明けの10日にも訪問するものとみられていましたが、北韓は直前になって、受け入れを撤回するとアメリカ側に伝えてきたということです。
北韓は去年8月にもキング特使を招待しましたが、韓米合同軍事演習に戦略爆撃機B52が参加することを理由に、直前に招待を取り消していました。
今回、北韓が受け入れを撤回したのは、アメリカの戦略爆撃機B52が先週、韓国西の海、西海を飛行したことに対する抗議の一環とみられています。
これについて、アメリカ国務省の関係者は、北韓が二度も招待を取り消したことに失望したとしたうえで、米韓合同軍事演習は防御を目的に毎年行われているもので、アメリカ人男性の釈放と連係すべきではないと指摘しました。