冬季オリンピックが開かれているロシア・ソチで、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、北韓の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と会談し、南北離散家族の再会事業を予定通り進めるべきだと促したもようです。
これは、国連の報道官が10日、明らかにしたものです。
それによりますと、潘基文事務総長は、7日、ソチ冬季オリンピックの開幕式に政府代表として出席していた北韓の序列2位、金永南最高人民会議常任委員長と会談し、30分以上にわたって意見を交わしたということです。
この中で、潘基文事務総長は、今月の20日から北韓の金剛山で実施することで合意している南北離散家族の再会事業について、「人道主義的な問題であり、予定通り進めるべきだ」と述べ、金委員長に実施するよう促したということです。
一方、北韓は、24日から始まる韓国軍とアメリカ軍による定例の合同演習「キーリゾルブ」や「フォールイーグル」を中止するよう求めていて、離散家族の再会事業の実施に関する合意を再考することもあり得るとする姿勢を示しています。