朴槿恵(パク・クネ)政権に入って初めてとなる南北高官級協議が12日、板門店で開かれましたが、今月24日から始まる韓米合同軍事演習をめぐって意見の対立を打開することができず、具体的な合意が得られないまま終了しました。
協議は、12日午前10時に始まり、休憩などをはさみながら13日午前0時まで続きました。
統一部によりますと、北韓は、「予定通り、離散家族再会を行うことには同意するが、韓米合同軍事演習が行われる最中には再会事業は実施できないというのがわれわれの原則だ」と強調し、今月24日から始まる韓米合同軍事演習を、南北離散家族再会が終わる25日よりあとに延期するよう求めてきたということです。
これに対し、韓国側は、「純粋に人道的な問題と、軍事問題を結び付けるべきでない」として受け入れなかったということです。
離散家族の再会は、20日から22日までと、23日から25日までの2回に分けて、金剛山で行われることになっていて、韓米合同軍事演習は、その最中の24日に始まる予定で、北韓が韓米合同軍事演習の期間中、離散家族再会を拒否した場合、2回目の再会が中止になる可能性も出てきています。
双方は、協議を継続することにしたものの、日程を決められないまま、協議は終了したということです。
南北高官級協議について、大統領府青瓦台の閔庚旭(ミン・ギョンウク)報道官は13日、「われわれは青瓦台、向こうは金正恩(キム・ジョンウン)第1書記直属の朝鮮労働党・統一戦線部と国防委員会関係者が出席し、直接話し合える機会になった」と述べています。