おととし11月に観光目的で北韓入りして拘束され、15年の労働教化刑を言い渡された韓国系アメリカ人男性、ケネス・ペ氏(46)について、10日から北韓を訪れていたアメリカのドナルド・グレッグ元駐韓アメリカ大使が北韓当局に解放を求めたもようです。
これは、10日から北韓を訪問し、14日に帰国の途に着いたドナルド・グレッグ元韓国大使が14日、北京の空港で、記者らに対して述べたものです。
このなかで、グレッグ氏は、「今回が6回目の北韓訪問だが、非常に興味深く、親しい会話を交わすことができた。北韓当局の関係者と3回に渡って良い対話ができた」と述べました。
「良い対話」が何かについては、明らかにしませんでしたが、今回同行した、韓国戦争に参戦しているピート・マクロスキー元下院議員が北韓の将軍に会ってあいさつし、「二度と戦うことがないようにしよう」と意見を交わし、抱き合ったということです。
グレッグ氏は、北韓に長期抑留中の韓国系アメリカ人男性、ケネス・ペ氏の解放問題について、「それが北韓訪問の目的ではなく、議題でもなかったが、北韓当局に早期の解放を希望するとの意見を表明した」としています。
グレッグ氏は、北韓外務省の招請を受けて、10日から、自らが運営する非政府組織「太平洋世紀研究所」の代表団4人とともに北韓を訪問していました。