20～25日まで北韓の金剛山で行われる離散家族再会事業に関連して、韓国政府は、コメや肥料を北韓に支援することはないとの立場を明らかにしました。
これは、統一部の報道官が17日の定例記者会見で明らかにしたものです。
それによりますと、韓国政府としては、今回の離散家族再会事業の実施にあたって、北韓に対するコメや肥料の支援は検討していないということです。
ただ、今後の南北関係の状況を見て、検討を進めることは可能だとして、南北関係が改善する方向で動き出す場合には支援を検討するとの考えを示しました。
14日に開かれた南北高官級協議では、南北双方が離散家族再会事業を予定通り実施することで合意し、韓国では、北韓に対するコメや肥料の支援を約束したのではないかとの見方も出ていましたが、政府はその可能性を否定したかたちになりました。
一方、統一部は、年初の業務報告の中で、北韓に対する人道支援を拡大する方針を明らかにしていますが、人道支援の規模、品目、地域を拡大していくことを前向きに検討していく計画であり、離散家族再会事業とは関係なく、人道支援は続けるとの方針を明らかにしています。