観光目的で北韓の平壌(ピョンヤン)を訪れていたオーストラリア人のキリスト教宣教師がが、北韓当局に16日に拘束されたもようです。
これは、オーストラリアのABC放送などが19日に伝えたものです。
それによりますと、拘束されたのはキリスト教宣教師のジョン・ショート氏(79)で、北韓ツアーに参加したショートさんは、15日に平壌に到着し、16日夜にホテルで警察の取り調べを受けて、そのまま拘束されたということです。
ショートさんの家族は、18日に帰国した同じツアーグループのメンバーから拘束されたことを聞いたということで、妻のカレンさんは、韓国語で書かれた福音書のパンフレットを持っていたことが拘束の主な理由とみられると話しています。
オーストラリア政府もショート氏が拘束されたとの情報を得ていますが、北韓との国交がないため、オーストラリアの北韓代表部を兼ねているスウェーデン大使館に協力を依頼しているということです。
ショート氏の北韓訪問は2度目だったということです。
北韓は、去年11月からアメリカ人のキリスト教宣教師ケネス・ペ氏を拘束しており、外国人宣教師の拘束はショート氏で2人目となります。
北韓では、信教の自由は憲法上保障されているものの、実際には、政府とつながりのある公認の宗教団体に限って宗教活動が認められています。