今回で19回目となる南北離散家族の再会が、20日から北韓の金剛山(クムガンサン)で始まり、韓国側で再会を希望していた82人とその家族が北韓側の肉親と涙の再会を果たしました。
今回の離散家族再会は、2000年8月の第1回から数えて19回目、朴槿恵(パク・クネ)政権に入ってからは初めてで、20日から25日までの予定で、北韓の金剛山で始まりました。
韓国側で再会を希望していた82人は、その家族とともに、北韓に住んでいる肉親178人と、金剛山ホテルで2泊3日を過ごし、団体や家族で合わせて6回にわたって再会することになっています。
韓国側の離散家族の一行は、19日に江原道(カンウォンド)の束草(ソクチョ)に集まり、手続きと簡単な健康診断を受けたあと、20日午前、バスで陸路金剛山に移動し、午後3時から肉親との涙の再会を果たしました。
今回の再会では、体の弱ったお年寄り2人が救急車に乗って金剛山に移動したほか、車椅子に乗った人も14人いるなど、離散家族の高齢化が大きな問題になっています。
韓国側の参加者のうち、最高齢者は、96歳のキム・ソンユンさんで、北韓に住んでいる81歳の妹、キム・ソクリョさんとおよそ60年ぶりに再会、姉妹の絆を確かめ合っていました。
また、1970年代に、韓国の西の海、西海で操業中に北韓にだ捕された韓国人、パク・ヤンスさん(58歳)とチェ・ヨンチョルさん(61歳)が韓国に住む兄弟にそれぞれほぼ40年ぶりに再会し、お互い抱き合って言葉を詰まらせていました。
20日の夜には、北韓側が主催する歓迎晩さん会が開かれるほか、21日には家族ごとの個別再会や共同の昼食会などが行なわれ、最終日の22日午前にお別れの懇談会をしたあと、再び陸路、韓国側に戻ることになっています。
また、23日から25日までは、北韓側の再会希望者88人が、韓国に住む肉親361人と再会することになっています。