2008年以降中断している北韓の核問題をめぐる6か国協議の再開に向けて、北韓は、21日、中国と共同して努力することで一致したことを明らかにしました。
これは、北韓の朝鮮中央通信が21日、北韓外務省の報道官の話として伝えたものです。
それによりますと、北韓外務省の報道官は、「北韓の朴宜春外相や核問題を担当する李容浩外務次官が、最近、平壌を訪れた中国の劉振民外務次官と会談し、北韓と中国が韓半島をはじめ域内の平和と安定のため6か国協議の再開に向けて共同して努力することになった」と述べました。
ただ、この報道官は、北韓と中国が具体的にどのような努力をするのかについては言及しませんでした。
一方、北韓訪問した直後にソウルを訪れた中国の劉振民外務次官は、21日、韓国の李京秀外務次官補と会談しました。
この中で、 劉振民外務次官は、17日から北韓に訪問した際、北韓に対して、6か国協議の再開のため、韓半島で緊張を高める行動を自制するよう求めるとともに、さらなる核実験やミサイル発射実験などを行わないよう強く要請したことを明らかにしました。