中国の習近平国家主席は21日、表敬訪問に訪れた韓国の「韓中議員外交協議会」の一行40人と会談し、「城門に火がつけば、その災いは池の魚にも及ぶ」という中国古来の言葉を引用しながら、韓半島の非核化に向けて強い意欲を示しました。
このなかで、習近平国家主席は、「韓半島の非核化は、韓半島に対する中国の従来からの政策であり、一貫した確固たるものだ。これを実現するために努力する」と述べました。
また、習近平国家主席は、朴槿恵(パク・クネ)大統領が進める「韓半島信頼プロセス」について触れ、中国としては「信頼するとともに、実現に向けて韓国と緊密に協力していく」との考えを示したということです。
さらに、習近平国家主席は、「韓国・日本・中国は永遠なる隣国同士であり、どういう姿勢で付き合っていくかが重要だ」と述べ、「歴史を直視し前向きな方向に進むことが求められる」と強調しました。
これに対して、「韓中議員外交協議会」の会長で、与党セヌリ党の鄭夢準議員は、「北東アジアの安保状況は悪化しており、最大の脅威は、北韓の核武装と日本の政治家の誤った歴史認識だ」と指摘し、これを解決するため「韓日中3か国による首脳会談の開催を検討する必要がある」と述べました。