感染力が強いウイルス性の家畜の伝染病、口蹄疫が平壌や北韓南西部の黄海北道に広がっていることから、北韓は、FAO=国連食糧農業機関に対して防疫対策での支援を要請したもようです。 北韓の朝鮮中央通信は21日、平壌(ピョンヤン)市内の養豚場で発生した口蹄疫が、平壌市内や南西部の黄海北道にまで広がり、これまでのおよそ3200頭の豚が感染したと報じています。
これに関連して、アメリカの自由アジア放送(RFA)は26日、北韓が23日、FAOに口蹄疫の防疫対策での支援を要請し、双方の関係者は翌日、イタリア・ローマで対策を協議したと伝えています。
FAOの関係者によりますと、「FAOは北韓の被害地域に早期に調査団を派遣することにした。訪問日程と人数はまだ決まっていない」と語りました。
FAOは2012年初めにも、国連の中央緊急対応基金(CERF)からの予算80万ドル、およそ8200万円で、北韓に口蹄疫ワクチンを提供しています。
一方、韓国政府は24日、板門店の連絡官チャンネルを通じて、北韓に対し、支援を実施する方策などを話し合う実務協議を提案していて、北韓からの回答を待っています。