河野談話に基づいて、日本で1995年に設立されたアジア女性基金の償い金について、韓国人の旧日本軍元慰安婦で受け取ったのは60人だったことがわかりました。
これは、日本のメディアがアジア女性基金の専務理事を務めた和田春樹東京大学名誉教授の証言を引用して伝えたものです。。
それによりますと、アジア女性基金は、1996年から2002年にかけて、3か国と1地域の元慰安婦に対して、償い金を支給しましたが、受け取ったのは韓国で60人、台湾で13人、フィリピンで211人、オランダで79人でした。
アジア女性基金は全体の被害者のほぼ半分に償い金を支給したとしていましたが、韓国の場合、全体の207人のうち、29%となっています。
和田名誉教授は、「最悪になっている日韓関係を打開するためにも、日本政府は慰安婦問題を解決するために何がなされなければならないかを検証する必要がある」と指摘したということです。
アジア女性基金は、1993年の河野洋平官房長官談話に基づいて、村山富市内閣が1995年7月に設立した基金です。