中国と北韓の間のことし1月の貿易額は、去年の同じ時期に比べておよそ16%増え、張成沢(チャン・ソンテク)氏の処刑による影響は出ていないものとみられています。
韓国貿易協会が28日に発表したところによりますと、1月における中国と北韓の貿易額は5億4600万ドルで、去年の同じ時期に比べて15.9%増えています。
これを北韓からみますと、中国向け輸出額が18%増えて2億2300万ドル、中国からの輸入額は14.5%増えて3億2300万ドルでした。
北韓の中国向け輸出品で最も多かったのは無煙炭で、輸出額は1億155万ドルで去年に比べて21%余り増えました。
一方、中国の北韓向け輸出品で最も多かったのは、携帯電話などの無線端末で、1447万ドルと、去年に比べて28%増えています。
中朝貿易について、慶南大学極東問題研究所の林乙出(イム・ウルチュル)教授は、「中国の東北3省の開発により、北韓の地下資源に対する需要が高まっていて、北韓との貿易規模はことしも拡大すると予想される。張成沢氏の粛清という政治的要因も大きく影響しないとみられる」と分析しています。