おととしにおける韓国の大気汚染物質の排出量は、前の年に比べて0.5%減少した一方、微小粒子状物質の排出量は大幅に増えたことがわかりました。
国立環境科学院が4日にまとめたところによりますと、おととしに韓国国内で排出された、直径10ミクロン以下の粒子状物質「PM10」や一酸化炭素など、8種類の大気汚染物質の排出量は、全体としては354万4000トンで、前の年に比べて0.5%減少したということです。
一酸化炭素は6%、窒素酸化物は2%減少しており、自動車の総走行距離が前の年に比べて64億キロ減ったことが主な要因とみられています。
しかし、微小粒子状物質の「PM10」については、13万1000トンで、前の年に比べて12%も増えています。
また、今年初めて排出量算定の対象となった直径2.5ミクロン以下の超微小粒子状物質「PM2.5」の排出量は8万2000トンで、工場からの排出が最も多く、自動車・船舶・航空からの排出も大きな割合を占めているということです。