先月から短距離ミサイルやロケット砲を発射している北韓は、アメリカや韓国が警告や非難する中、3日に続いて4日にも午前と午後に合わせて7発のロケット砲を韓半島の東の海上に向けて発射しました。
これは、韓国の政府消息筋が明らかにしたもので、北韓は4日午後4時20分頃、江原道(カンウォンド)元山(ウォンサン)一帯から北東方向の公海に向けて、ロケット砲を立て続けに4発発射しました。
また、これに先立って明け方にも、ロケット砲3発を発射したことが分っています。
この発射体について、韓国軍は、いずれも新型300ミリ多連装ロケット砲「KN09」とみられるとしています。
北韓は、離散家族再会2日目の先月21日に、同じく新型300ミリ多連装ロケット砲「KN09」とみられる発射体を4発発射したのに続き、先月27日には射程200キロ以上のスカッドBミサイルを4発、さらに今月3日には射程距離500キロ以上のスカッドCミサイル2発を発射するなど、この10日間で合わせて17発の発射体を発射したことになります。
こうした北韓の動きについて、アメリカ国務省のサキ報道官は3日の記者会見で国連安保理の決議に違反するとして、自制するよう強く警告しています。
また、韓国国防部も 3日に発射した2発の短距離ミサイルが、日本の防空識別圏内に落下したことを確認していて、民間の航空機や船舶が航行する区域だとして、北韓が事前に航行禁止区域を設定せずにミサイルを発射したことは国際義務違反にあたるとして強く非難しています。