北韓が開発を続ける核兵器や長距離ミサイルについて、アメリカ国防総省は、5日、議会に提出した報告書の中で、「アメリカにとって直接的な脅威」との立場を改めて示しました。
この報告書の中で、アメリカ国防総省は、「北韓の核兵器や長距離ミサイルの開発は、北東アジアだけではなく、アメリカにとっても直接的な脅威であり、国益に反する」との立場を示しています。
また、ミサイルの早期警戒や追跡が可能な新たなレーダーを日本に設置することを明らかにしています。
さらに、報告書では、「アメリカはこの10年間に2回の戦争を行なったが、韓半島と北東アジアではアメリカ軍を駐屯させ、核抑止力を通じて同盟国の安全を守ってきた」と指摘し、韓国や日本との同盟関係の重要性を改めて強調しました。
報告書は、中国の軍事力についても触れ、「中国の軍事力は急速に現代化している」として憂慮を示し、「2020年までに、アメリカ海軍の艦艇の60%を太平洋に配備する」ことを明らかにしました。