韓米合同軍事訓練が続くなか、北韓がミサイル発射を繰り返してきたことについて、韓国とアメリカは5日、国連の制裁決議に違反するとして、国連安全保障理事会の北韓制裁委員会に対し、適切に対応して、制裁が必要であるとする意見書を提出しました。
これは、国連筋が6日に明らかにしたもので、意見書の中で、韓米両国は、「北韓による最近の2回にわたる弾道ミサイル発射は、安保理決議に違反するもので、安保理として適切な対応に乗り出す必要がある」としています。
また、意見書では、北韓が弾道ミサイル技術を利用したのは、2006年の安保理決議に違反しているとして、制裁が必要であると主張しています。
国連安保理は、北韓が2006年に1回目の核実験を実施したのを受けて、「核兵器を発射できる弾道ミサイル技術を利用して、いかなる発射体も発射できない」とする対北韓制裁決議を採択しています。
韓米に加え、ほかの安保理理事国も、今回のミサイル発射が国連の制裁決議違反か検討すべきとの意見を安保理に提出したということです。
北韓制裁委員会は、安保理理事国から提出された意見書を踏まえ、安保理に対応するかどうかについて勧告することにしています。
北韓は先月27日、射程200キロ以上とみられる短距離弾道ミサイルを4発、今月3日にも射程およそ500キロのミサイル2発を発射しています。