北韓唯一の航空会社とされる高麗航空について、事実上空軍の支配下にあるとの指摘がなされました。
これは、国連の対北韓制裁委員会が11日に公表した報告書で明らかにしたものです。
報告書は、高麗航空の保有する航空機はもちろん、乗務員も空軍の所属であるとして、高麗航空が事実上空軍によって統制、管理されていると指摘しました。
そのうえで、報告書は、高麗航空に対する財政及び技術支援は、国連が北韓に科している武器禁輸措置に違反する可能性もあるとしています。
報告書は、北韓が2012年4月に発射した長距離ロケット、銀河3号についても触れ、このロケットには韓国製の部品が使われていたことを明らかにしました。
また、報告書では、このロケットには、韓国やアメリカで生産された半導体などが使われているほか、イギリス、スイス、中国で生産された関連部品も多数使われていたとして、北韓は世界各国の部品を使ってミサイルを組み立てる能力があると指摘しています。