韓米合同軍事演習に合わせて、先月から短距離ミサイルなどの発射を繰り返している北韓は、26日未明、中距離弾道ミサイル2発を東の海、東海に向けて発射しました。
韓国軍の合同参謀本部によりますと、26日午前2時35分と45分に、首都平壌の北方、平安南道肅川から、それぞれ1発ずつ発射し、650キロ程度を飛んで、韓半島東の公海上に落ちたということです。
合同参謀本部では、発射されたミサイルは中距離弾道ミサイルの「ノドン」と推定されるということです。
「ノドン」は射程距離が1300キロで、核弾頭が搭載でき、日本国内の米軍基地を攻撃することができ、北韓は2006年7月と2009年7月に発射していて、今回は5年ぶり3回目の発射となりました。
また、北韓は2月下旬以降、韓米合同軍事演習に対抗し、短距離ミサイルなどを相次いで発射していて、今回の発射は、オランダのハーグで開かれた韓米日首脳会談にあわせるかたちで行われていて、韓米日が北韓の核問題で連携を強化する動きをけん制する狙いがあったものとみられます。
一方、韓国国防部の報道官は26日、記者会見で、北韓のミサイル発射は国連安保理の決議に明白に反するもので、韓国や国際社会に対する厳重な挑発だとしました。