北韓は31日、韓国の西の海、西海の軍事境界線である北方限界線付近で射撃訓練を始め、一部の砲弾が韓国側の海域に落ちたことから、韓国軍が対応射撃を行ないました。
韓国軍の合同参謀本部よりますと、北韓は31日、北方限界線北側の海域7か所で射撃訓練を行い、一部の砲弾が韓国側の海域に落ちたことから、韓国軍はK-9自走砲などで北韓側の海域に向けて対応射撃を行なったということです。
北韓は、31日にこの海域で射撃訓練を行うとして、7か所で船舶の航行を禁止する区域を設定していました。
北韓は、この海域で2010年8月にも射撃訓練を行ったことがあり、その際にも10発余りが韓国側海域に落ちています。
北方限界線付近の白翎島の住民によりますと、40~50発の砲声が聞こえたということで、北韓の射撃が始まるとともに、退避施設に緊急退避しています。
韓国空軍は、この海域に戦闘機を出撃させ、哨戒飛行を続けるなど、監視を強化しています。