韓国の西の海、西海の軍事境界線である北方限界線付近で射撃訓練を行った北韓は、続いて東の海、東海に向けてミサイル発射の準備を進めているもようです。
これは、政府消息筋が1日、明らかにしたものです。
それによりますと、北韓は、先月31日から今月4日まで東部の元山(ウォンサン)沖一帯に、国際機関への通知はしていませんが、航行禁止区域を設定していて、スカッドミサイルや弾道ミサイルを発射する可能性が高いということです。
また、この消息筋は、「北韓は独自の軍事訓練の一環だとしているが、東海に航行禁止区域を設定したのは、さらなる挑発を準備している兆候だ」としています。
北韓は先月26日にも、元山周辺から「ノドン」とみられる中距離弾道ミサイル2発を発射しています。
北韓では9日に最高人民会議、15日に故金日成主席の誕生日、25日に北韓軍創設日を控えているなど、4月に政治的な行事が多く、相次ぐ軍事的な挑発を通じて、金正恩(キム・ジョンウン)第一書記の指導力を示し、体制の結束を図る狙いがあるものとみられています。