緊張が続く韓半島情勢について、北韓の金正恩第1書記は1日、「非常に厳しい状況に置かれている」との考えを示しました。
これは朝鮮中央通信が2日、伝えたものです。
それによりますと、金正恩第1書記はこの日、北韓人民軍指揮官の決議大会に出席し、「韓国との関係を改善するために重要な提案を行なうなど、現実的な対応を行なったが、その効果はなく、現在の韓半島情勢は非常に厳しい状況に置かれている」と指摘しました。
金正恩第1書記は、特に、アメリカを含む敵対勢力が、北韓を孤立させ、圧殺するための策動を続けているとして、アメリカの敵対視政策を絶対に容認せず、「踏みにじる」との表現を使って徹底的に対抗するとの姿勢を示しています。
朝鮮中央通信は、金正恩第1書記が指揮官らに対して、戦闘準備の完了と戦闘力の強化を指示したとしていますが、その具体的な内容については明らかにしませんでした。