北韓のほぼ全域を射程に収める射程およそ500キロの韓国製の新型弾道ミサイルについて、韓国軍は先月末、試験発射に成功していたことがわかりました。
これは、国防部のキム・ミンソク報道官が4日に明らかにしたもので、韓国軍は先月末、射程500キロの弾道ミサイルの試験発射を西海岸で実施して成功したということです。
西海には、500キロという最大射程でミサイルを発射できる場所がないことから、ミサイルの試射は、飛距離を短くして行われたということです。
この新型弾道ミサイルは、国防科学研究所が開発したもので、北韓のほぼ全域を射程に収めることができ、韓国軍は、来年ごろから実戦配備するとしています。
現在、韓国軍が保有している弾道ミサイルのうち、最も射程が長いのは300キロで、今回の試験発射の成功で、韓国軍の対北韓打撃能力が大きく向上するものとみられています。
新型ミサイルの試験発射は、2012年末の韓米ミサイル指針改正により、韓国の弾道ミサイルの最大射程が300キロから800キロに改められたことを受けたもので、韓国軍は、さらに、射程800キロのミサイルについて、来年ごろに試験発射を行うとしています。