韓国南部の麗水(ヨス)沖で貨物船が沈没して救助された北韓の乗組員3人は、韓国に亡命する意思がないことがわかり、板門店経由の陸路で北韓に送り帰されることになりました。
沈没したのは、モンゴル船籍の4000トン級の貨物船で、4日午前1時ごろ全羅南道(チョンラナムド)麗水市の巨文(コムン)島の南東63キロの海上で救難信号を出したあと沈没しました。
このため海洋警察の警備艦が出動して3人を救助するとともに2人の遺体を収容しました。残りの11人は行方不明になっています。
これについて北韓は4日、板門店の連絡官を通じて船員と遺体を戻すよう韓国側に要請してきました。韓国政府は船員らが韓国に亡命する意思がないことを確認したため、6日午後、 板門店経由の陸路で遺体とともに北韓に送還することを決めました。