地球温暖化の影響で海水の温度が上昇しているため、済州島(チェジュド)沿岸の海では、亜熱帯性の魚類の割合が年々増え、去年は50%を超えたことがわかりました。
国立水産科学院が7日、発表したところによりますと、去年、済州島沿岸の5つの海域で3か月おきに調査を行ったところ、合わせて95種類の魚類が生息していて、このうち亜熱帯性の魚類は51%48種類でした。
済州島に生息する亜熱帯性の魚類の割合は、2011年に48%、おととしは46%でしたが、半数を超えたのは去年が初めてです。
採集された亜熱帯性の魚類は、キンチャクダイ、ハリセンボン、マツカサウオなどで、主にフィリピン、台湾、日本の沖縄沿岸など亜熱帯海域に生息しているものです。
国立水産科学院は、「地球温暖化の影響で海水温度が上昇し、フィリピン沿岸などに主に生息する魚類が徐々に北上して済州島沿岸にも生息するようになったものとみられる。今後も亜熱帯性の魚類の調査を続け、在来の魚種の生態系にどのような影響を及ぼしているかを研究する」と話しています。