北韓のナンバー2とされる、最高人民会議の金永南(キム・ヨンナム)常任委員長は、9日に開催される最高人民会議で公式に退任し、北韓では大々的な人事再編が行われる見通しです。
これは、北韓の内部事情に詳しい政府消息筋が7日、韓国の日刊紙「文化日報」とのインタビューで明らかにしたものです。
それによりますと、北韓では、9日から平壌(ピョンヤン)で最高人民会議が開かれ、金永南常任委員長が公式に退任するとともに、大々的な人事再編が行われる見通しだということです。
最高人民会議の常任委員長は、対外的に国家元首の役割を果たすポストで、ナンバー2の交代により、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の唯一指導体制を固め、人事再編を通して金書記の側近の起用を本格化するものと見られます。
金常任委員長は現在89歳で、高齢のために言葉や体が不自由になり、付添い人が同行しないと活動が難しいということです。
金常任委員長の後任としては、国際感覚を備え、政治色が薄く、金正恩書記と労働党の元老からも支持される金養建(キム・ヤンゴン)労働党統一戦線部長や姜錫柱(カン・ソクジュ)副首相が挙げられているもようです。