南北統一について、韓国のほぼ5人に3人が、「統一は急がずに段階的に進めるべきだ」と考え、世代間での認識の差が顕著になっていることが分かりました。
これは、民間のシンクタンク、アサン政策研究院が全国の成人男女1000人を対象に実施し、8日に公表した世論調査でわかったものです。
それによりますと、まず、南北統一の進め方について、「急がずに段階的に進めるべきだ」と答えた人が63.5%とほぼ5人に3人を占め、「統一にこだわることなく現状を維持するのもよい」と答えた人が13.4%いました。
「現状維持も良い」と答えた人のうち、20代は21.9%で、他の年代に比べて比較的多くなっていました。
また、南北統一のメリットを強調した、朴槿恵大統領の「統一大当たり論」について、「共感する」と答えた人は50代で70.6%、60代で61.2%だったのに対し、20代では39.8%に留まっています。
今回の結果について、若い世代ほど統一に伴う負担に対する懸念が大きく、統一を急ぐのではなく、慎重に進めるべきだとの考えを持っていることを示すものと受け止められています。