朴槿恵(パク・クネ)大統領がドイツで発表した新たな南北統一構想について、北韓の最高権力機関である国防委員会は12日に報道官談話を発表し、「吸収統一を狙ったものだ」として、公式に初めて非難しました。
朴槿恵大統領は先月28日、訪問先の旧東ドイツのドレスデンの工科大学で演説し、南北統一に向けて、人道問題の解決、民生インフラの共同開発、文化交流の促進を柱とした新たな構想を北韓側に提案し、関係改善を促しました。
これについて、北韓の国防委員会は12日に談話を発表し、「朴大統領が、吸収統一したドイツを韓半島統一のモデルとして強調したことは不純な考えの表れだ」として非難するとともに、朴大統領の3つの提案についても、「南北関係改善とはほど遠いものばかりだ」と主張しています。
北韓はこれまでにも各種メディアを通じて朴大統領の構想を非難してきましたが、公式機関を通じて立場を表明したのはこれが初めです。