韓国南西部の珍島(チンド)の沖合いで起きた旅客船の沈没事故で、操船や機関に関わる業務に携わっていた乗員は、15人全員が無事に脱出していたことが分かり、乗客を置き去りしたとの非難の声が高まっています。
これは、連合ニュースが18日、乗客乗員の搭乗者名簿と生存者名簿を比較して明らかにしたものです。
それによりますと、事故を起した船には合わせて29人の乗員が搭乗していて、そのうち、乗客のサービスにあたる事務系の乗員は、すでに3人の死亡が確認されています。
これに対して、操船や機関に関わる業務に携わっていた船長をはじめ、1・2・3等航海士4人、操舵手3人、機関室長・機関士3人、機関士の助手となる乗員4人の合わせて15人は全員が生存しているということです。
今回の事故では、船が浸水して傾き始めていたにも関わらず、船室に留まるよう指示するアナウンスがあったことが確認されていて、操船や機関に関わる15人の乗員は、不安を募らせる乗客を置き去りにして脱出したのではないかと非難する声が高まっています。