韓国南西部の珍島(チンド)の沖合で起きた旅客船の沈没事故で、19日夜、捜索にあたっているダイバーが客室の窓ガラスを割って初めて中に入るなど、客室内の捜索活動が本格化し、これまでに22人の遺体が客室から相次いで収容されています。
今月16日午前、韓国南西部の珍島の沖合で、旅客船「セウォル号」が浸水とともに傾き始めて転覆し、修学旅行の高校生325人を含む乗客乗員合わせて476人のうち、174人が救助されましたが、これまでに船の外で33人の死亡が確認されていました。
事故対策本部では、20日未明、ダイバーが3人の遺体があるのを確認した4階の客室の窓ガラスを破って客室に入り、就学旅行の男子高校生とみられる3人の遺体を収容したのに続き、船体への進入口を5つ設けて捜索活動を本格化させ、これまでに客室や海上などで合わせて25人の遺体を収容したということです。
これで今回の事故で死亡が確認されたのは58人となり、残り244人の捜索に全力であたることにしています。
現場は、比較的気象条件も良く、事故対策本部では、捜索活動をさらに加速させることにしています。