韓国では、沿岸部で運航している旅客船の老朽化や乗務員の高齢化が深刻になっています。
韓国では、沿岸部を運航する旅客船は、10隻のうち3隻までが、船の進水後の経過年数、船齢が20年以上になっているということです。
これは、国土海洋部が2009年、旅客船の船齢の制限を25年から30年に延長したことから、船齢が20年以上の割合は、2008年末に7%だったものが、次第に増え始め、2013年末には30%にまで増えたものです。
韓国では、海外から中古船を輸入して使う場合も多く、今回事故を起こしたセウォル号も、2012年10月、日本から輸入して使っていたものです。
また、沿岸旅客船の乗務員の年齢をみますと、60歳以上が全体の41%と5人に2人を占め、乗務員の高齢化も問題であるとの指摘がなされています。