国連人権理事会が設置を決めた、北韓の人権状況を調べるための現地組織となる北韓人権事務所について、北韓は21日、韓国が誘致した場合、壮絶な代価を払わせると、威嚇してきました。
北韓の対韓国窓口機関の祖国平和統一委員会の報道官は21日、朝鮮中央通信とのインタビューで、韓国外交部が北韓人権事務所を誘致する意向があることを明らかにしたことについて、「容認できない極悪な政治的挑発だ。韓国が誘致した場合、体制対決の宣戦布告とみなし壮絶な代価を払わせる」と威嚇してきました。
そして「北韓の人権に対する謀略が破局的な結果をもたらすことを深く考え、つまらないいたずらは今すぐやめるべきだ」と述べました。
国連人権理事会は、先月、北韓の人権状況の証拠や記録などを管理する北韓人権事務所の設置などを盛り込んだ決議を採択していて、韓国外交部の趙泰永(チョ・テヨン)第1次官は今月10日、国会の外交統一委員会で、「政府は北韓の人権問題を重く見ており、この事務所を誘致する意向があることを国連に伝えた」と述べています。