韓国南西部の旅客船沈没事故で、北韓は23日、多くの乗客が死亡または行方不明になったことに対し、大韓赤十字に弔意を伝えてきました。
韓国統一部が23日夕方明らかにしたところによりますと、北韓は23日午後4時頃、板門店の連絡官を通じて、朝鮮赤十字会中央委員長名義の弔意文を大韓赤十字総裁宛てに送ってきたということです。
このなかで、北韓は、「今月16日に韓国南西部の珍島沖で発生した旅客船沈没事故で、高校生をはじめ多くの乗客が死亡または行方不明になったことについてお見舞いの意を表する」と述べています。
北韓が韓国で発生した災害や事故に対して弔意を伝えてきたのは、2003年2月の大邱地下鉄放火事件と、その年の9月に韓半島に甚大な被害をもたらした台風災害以来のことです。
韓国内では、北韓が4回目の核実験を実施するのではないかとの懸念が広がる中で、北韓が韓国内で起きた旅客船の沈没事故に弔意を示してきたことで、その意図に関心がよせられています。