脱北者でソウル市職員が北韓のスパイとして国家保安法違反罪に問われている裁判で、ソウル高等裁判所は25日、証拠が不十分だとして無罪を言い渡しました。
この裁判は、北韓出身で脱北してソウル市職員になっていた中国籍の男性が去年2月、韓国に定着した脱北者200人余りの情報を北韓に渡したスパイだとして、国家保安法違反の罪などで起訴され、8月の一審判決では無罪となり、検察側が控訴していたものです。
控訴審裁判では、検察側が新たな証拠として、被告の中国での出入国管理記録などの公文書を提出して争う姿勢を示していましたが、その後、国家情報院の職員らが偽造していたことが分かり、検察が起訴していて、判決は、国家保安法違反の罪については証拠不十分で無罪を言い渡したものです。
ただ、旅券法及び北韓離脱住民保護法違反の罪については有罪とし、懲役1年、執行猶予2年、罰金2565万ウォン、およそ250万円を言い渡しました。