観光目的で北韓を訪れていた24歳のアメリカ人男性が、今月10日、北韓当局に抑留されたもようです。
これは、北韓の朝鮮中央通信が25日深夜に伝えたものです。
それによりますと、抑留されたのはアメリカ人観光客のミラー・メシュ・トデュ氏(24)で、今月10日に平壌(ピョンヤン)に到着して入国審査の際、北韓の観光許可証を破り、「亡命を希望する」と叫ぶなどして騒ぎを起こし、法秩序に違反したため、当局が抑留し調査を行っているということです。
アメリカ国務省のサキ報道官は25日の会見で、北韓の朝鮮中央通信が入国したアメリカ人男性を抑留したと伝えたことについて、北韓と国交を結んでいないアメリカの利益を代表する平壌のスウェーデン大使館と連絡を取り合い、情報を収集していることを明らかにしました。
北韓は、韓国系アメリカ人でキリスト教宣教師のケネス・ベ氏を国家転覆罪で去年11月から拘束していて、これで北韓が抑留中のアメリカ人は二人になりました。
北韓のアメリカ人抑留の発表はオバマ大統領の韓国訪問に合わせた形となり、アメリカとの対話を促す狙いがあるとの見方も出ています。