北韓が韓国の西の海、西海の軍事境界線であるNLL・北方限界線の北側で、29日、砲撃訓練を実施するとの通知文を送ってきたことで、韓国軍が警戒を強めています。
これは、合同参謀本部が29日、明らかにしたものです。
それによりますと、北韓の西南戦線司令部は29日午前9時前、韓国の海軍に宛てて、韓国西海のNLL・北方限界線の北側で、砲撃訓練を実施するとの電話通知文を送ってきたということです。
北韓が通知してきた砲撃訓練の海域は、白翎島 (ペクリョンド) の東部と、延坪島(ヨンピョンド)の西北部の2か所で、訓練を実施する正確な時間は明らかになっていません。
これを受けて、韓国軍は、住民の安全のために船舶の航行などを禁止するとともに、白翎島と、延坪島の住民に避難する場合に備えるよう呼びかけました。
また、軍当局は、北韓に対して、NLLの南側に砲撃を行う場合、厳しく対応すると警告したうえで警戒を強めています。
北韓は先月31日にも、電話通知文で砲撃訓練を知らせてきましたが、500発のうち100発あまりが韓国側の海域に着弾したことから、韓国軍が対応射撃を行っています。