北韓は、アメリカのオバマ大統領のアジア歴訪を、「露骨な対決行為だ」と非難したうえで、先月末に新たな形態の核実験も排除しないと警告したことについて、「時効はない」と強調しました。
これは、北韓の朝鮮中央通信が29日、北韓外務省の報道官の談話として伝えたものです。
それによりますと、北韓はオバマ大統領のアジア歴訪について、「アジア地域にさらなる対決と核軍備競争の暗雲をもたらす危険な足取りで、露骨な対決行為だ。韓半島の非核化実現の可能性をさらに薄くした」と非難しました。
また北韓が、「先月末に新たな形態の核実験も排除しないとした警告に時効はない。核実験は誰も阻止できない自衛的な権利だ」と強調しました。
これについては、北韓が今すぐには核実験を行わないことを示唆したのでないかとして、注目が集まっています。
北韓外務省は先月30日、国連安全保障理事会が北韓の弾道ミサイル発射を非難する談話を発表したのに対して、アメリカを批判する声明を出し、「新しい形態の核実験を実施することも排除しない」と警告していました。