南北の経済交流をさらに活発にさせるため、在外韓国人経済団体の世界海外韓人貿易協会が2日、初めて北韓の開城(ケソン)工業団地を訪れました。
北韓を訪れたのは、世界海外韓人貿易協会の会員17人と韓国の経済人12人など合わせて34人で、2日午前、板門店を経由して北韓入りしました。
在外韓国人の経済団体が開城工業団地を訪れるのは初めてで、投資や購買の可能性を調べ、現地工場の設立などについて打診するということです。
訪問団は、午前中に開城工業団地の展望台と広報館を見学したあと、開城工業団地の関係者と平壌(ピョンヤン)で昼食を兼ねた懇談会を行い、午後からは、工業団地に入居している企業やインフラ設備を見学し、午後3時頃に韓国側に戻りました。
協会の会長は2日、記者らに対し、「今回の訪問が実質的な経済交流と投資につながり、開城工業団地の活性化だけでなく、冷え込んだままの南北関係の改善にもつながることを期待したい」と語りました。
世界海外韓人貿易協会は世界68か国・地域に130の支部を持つ世界最大の在外韓国人経済団体です。